過去の取引に見る　売家の成功例　その①

今まで仲介させていただいた取引を思い出しながら、どんなお家が素早く売れたのか考えてみました。

売り出しのタイミングや縁も大事ではあります。

でも、「このお家が欲しい」と思わせる物件のポイントはあります！

そのお家は四万十市の中でも高台にありました。

津波浸水、台風洪水被害の心配の無い、高台！

南向きの庭には畑もあり、陽当りも良く、南東の角地。

前面道路も4ｍ以上あり、問題のない敷地。


お家は昔ながらの間取りではありますが、居室が南向きで明るい。

襖とガラス戸を開けると、和室と台所が1つに繋がり、広いLDKとしても使える形。

台所が独立していましたが、南に面しており明るかったのが特徴です。

築年数40年以上の木造住宅、外壁や屋根の塗装も必要な時期。

天井にもいくつかシミが見えました。

決して何もかも揃ったお家ではなかったのです。

購入が決まったポイントがいくつかあります！


①耐震診断を受けていたので、その調査結果を詳しく知ることができました。

②買主様は大工さんと一緒に現地を見ていただき、リフォーム工事の費用が把握できました。

③売主様が換気や荷物処分など管理をしていたため、傷みが最小限のようでした。

④家財やお荷物はほとんど片付けられており、家の状態が良く分かりました。


遠方にお住いの場合は、管理や片付けが難しいとは思います。

ですが、買主様ご案内の際には、荷物が少ない方が印象は良いです！

人の物がたくさんあると、じっくり室内を見ることができませんよね。


リフォーム見積もりを行う大工さんは、常にご紹介しております。

費用を把握すると同時に、家自体がどの程度傷んでいるのか、もしくは見た目ほど傷んでないのか、色々聞くことができます。

耐震診断を四万十市補助金を使って行う場合にも、ぜひお手伝いさせてください。

元々は売主様のお母様がお住まいのお家でした。

ご高齢となり、おひとり暮らしが難しくなった事情で、売却のお話をいただきました。

売主様は、その息子様です。

「お袋は、畑で野菜を作るのが好きだった」

「ご近所の方にも良くしてもらっていた」

と、懐かしそうにお話されていました。


「時間がかかってもよいから、ご近所の方と仲良くなれるような方に住んでもらいたい。」

お母様の住んでいた場所をとても大事に思う気持ちが伝わりました。

林が責任をもって、お探しします！と決意しました。

買主様は変わった形で現れました。

私が調査のために、[ヤマモト地所]のロゴカーで何度か、このお家を訪れていた時。

「このお家、売りに出るのですか？」と尋ねられたのです。

その近辺で売家を探していたそうで、たまたま、その日周辺を歩いておられたそうです。

突然の声かけに私もびっくりしました！


さすがに高台です。

ご自分で歩いて空家や売家を探す熱心な方もいらっしゃいます。

HPや看板ではなく、ロゴカーが目印となってくれました。

「高台のお家が欲しい！」その熱意ある買主様は、真剣かつ慎重でした。

一人での内見、ご友人との内見、大工さんとの内見。

数度の案内をし、必要費用を把握し、晴れてお申込みをされました！


内見の際、売主様と直接話す機会もありました。

売主様の、和やかな話し方が、とても印象に残っています。

「頑張って働いて住宅ローンを払っていくんやねえ、えらいねえ」と。

ご自身の社会人になったばかりのお子さんと、重ねていたのかもしれません。

調査やご案内で何度もお家を訪れたのですが、ご近所さんにも数度お会いしました。

ごみの捨て方を教えてくださったり、住んでいたお母様の思い出を話してくれたり。

区長さんへのご挨拶まで、一緒に行ってくださいました！

良好なご近所付き合いだったのだなと思いました。


お家を買う際、隣近所はとても気になりますよね。

どんな方が周辺に住んでいるのか、少しでも雰囲気が分かれば安心材料になります。

売主様、お元気でお変わりないでしょうか？

いつも変わらず優しかったことが思い出されます。

お母様の大事なお家は、新しい方が丁寧に住んでくださると思います。

数年に一度は四万十市へ来られると仰ってましたね。

ヤマモト地所にもぜひお立ち寄りください。


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