『もしも、自宅が空き家になったら...』
先日、売家をご案内したお客様よりご質問を受けました。
「今住んでいる家が空き家になると、なにか手続きが必要ですか?」
この方は今の住居が、学校や職場から遠い場所にあるそうで、新たな家を探されていました。
希望の家が見つかって、転居されれば今の家が空き家になってしまいます。
『届出や、費用などがかかるのか?』ご心配だと仰います。
これは、『住み替えによって空き家になる場合』です。
『住んでいた親が施設へ入所する場合』や、
『親が亡くなった後、空き家を相続した場合』などもあると思います。
空き家に関するご質問について、考えてみます。
1、届出や費用は必要なの?
この質問に関しては「いいえ」です。
必要な手続きなどはありません。
費用に関しては、空き家になったことでかかる出費はないのですが、
誰も住んでいない家でも【固定資産税】はかかります。
①誰が?
毎年1月1日現在、各市町村の固定資産課税台帳に所有者として登録されている方に請求されます。
ご自分の親が所有者の場合には、親への請求となりますが、施設に入所したり、入院されたりした場合には、親に代わって支払う事になるかと思います。
②どのように?
1年に一度、5月頃、市町村から納税通知書が送られてきます。
③いくら払う?
土地または家屋の価額×税率(1.4%)=税額
例えば、土地の価額が1000万円の場合には、14万円となります。
ですが、住宅が建っていれば、土地の面積200㎡までの部分で、価格の1/6に軽減されます。
例えば、土地の価額が1000万円、約60坪の土地に家があれば、税額は2.33万円になります。
建っている家についての固定資産税も課税され、一緒に請求されます。
四万十市HP 固定資産税について
なお、特定の空き家を放置すると、土地の軽減税率が対象外となってしまいます!
空き家を放置すると税金が6倍に増税される!
「たいした額ではないし...」という理由で、放っておくのは、危険です。
税金がかかるだけでは、無いのです。
2、空き家を所有しているリスクは?
ご質問をくれたお客様のケースですと、お家は住宅地の中。
前面道路も狭いようです。
住まう人が居ない空き家では、建築物の老朽化が進んでも、管理できません。
「ブロック塀の倒壊」や「建物の一部が倒壊」するなどして、近隣や歩行者を巻き込む事故が起こる可能性もあります。
人を巻き込んでしまうと、取り返しがつきません。
四万十市では、倒壊の恐れのある、ブロック塀の撤去についての補助金が受けられます。
ですが、お申込みの数も多く、2019年度はすでに締め切りになっていました。
次回は2020年、5月頃に再開される予定であるそうです。
なお、塀の点検を行い、「安全対策が必要と評価されたもの」が対象となるそうです。
四万十市HP ブロック塀等対策
その他にも、色々なリスクが考えられます。
・家がどんどん老朽化していく
・草木が生い茂って、周辺から苦情が来る
・シロアリや蜂の巣の虫害、動物などが住みついてしまう
3、どのような対処方法があるの?
①空き家となっても、管理を続ける
定期的に、見回り、窓を開け空気を入れ替え、掃除をする。
限られた期間であれば、できそうですが、いつまでも...と考えると
空き家の管理は本当に大変です。
②売却する
家の建っている場所によっては、家の築年数に関係なく、需要が高いケースもあります。
○○な不動産、お売りください
家の築年数や状態が良くても、需要の少ない場所もあります。
高知県防災マップで検索した場合、以下に該当する場所は難しくなります。
【津波浸水予測】
【土砂災害警戒区域】
③貸家にする
売却する場合と同じく、「借りたい」と思っていただける需要の多い場所でしたら貸家も選択肢に入ると思います。
ヤマモト地所なら、売却も、賃貸も、解体しての再活用まで、全てお手伝いできます。
0880-34-2305
4、ご家族で話し合ってみませんか
ご家族、ご親戚が、8月のお盆にお集まりではないですか?
普段離れていてお話ししにくい事も、この機会に話題にしてみてください。
売却をお考えの際には、こちらも参考にご覧くださいませ。
四万十市の中古住宅・土地・収益物件(マンション・アパート・貸家)、お売りください!
ご親族お集まりの際に、ぜひヤマモト地所へご来店くださいませ。
なお、8月15日(木)は、お盆休みとさせていただきます。
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