【防災】土砂災害を知る
昨今の自然災害を踏まえて、高知県では今後の対策として土砂災害エリアをハザードマップなどで明確に周知する対策をとっています。
とくに土砂災害については、今まで設定されていなかった「土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)」が設定される事が決まっています。
土砂災害エリアに建物を建てる場合、人命や財産を守るために建築上の制限がかかる場合もあります。
万が一のときは、事前に災害について知っていたかどうかが被害の大きさに直結する可能性もあります。
今回は土砂災害の種類、前兆なども知って頂き、防災を考えるきっかけになればと思います。
土砂災害のおそれのある区域について
土砂災害の被害が予測される区域では、「土砂災害警戒区域」と「土砂災害特別警戒区域」のどちらかに指定されます。
土砂災害警戒区域では、とくに宅地分譲などの開発行為や建築物に関して制限はありません。
土砂災害特別警戒区域については、高知県は今まで未設定でしたが、今後数か月以内に設定される事が決まっています。
土砂災害特別警戒区域では宅地分譲などの開発行為や建築物について制限がかかります。
この制限はあくまで、今後増築や新築を行う場合に、土砂災害を防止・軽減を目的としているので、既存の建物について対策を行わないといけない訳ではありません。
土砂災害の種類
・地すべり
地下水などの影響により、粘土性の土をすべり面として地面の一部がすべり落ちる自然現象。
大雨や雪が降ったときに発生しやすく、広範囲に被害が及ぶ可能性があります。
・土石流
大雨や集中豪雨の影響で、山や谷の石や土砂が一気に下流へと崩れる自然現象。
土石流はスピードが速く、周辺の建物や田畑などに被害が及びます。
・急傾斜地の崩壊
地震の揺れや地中に染み込んだ雨水の影響で山などの斜面が崩れ落ちる自然現象。
崩れるスピードは速いので危険を感じたら即避難することが大切です。
災害発生の前兆
「地すべり」が発生する可能性がある前兆
・井戸水や湧水が濁っている。
・樹木が傾く。
・山などの斜面から湧水が噴き出す。
「土石流」が発生する可能性がある前兆
・山などの斜面から地鳴りが聞こえる
・川の水が濁り、流木などが流れてくる。
・雨が降っていても川の水位が下がる。
「急傾斜地の崩壊」が発生する可能性がある前兆
・山などの斜面に目に見える割れ目ができている。
・山などの斜面から湧水が噴き出す。
・山などの斜面から石が落ちてくる。
日頃から防災を考えましょう
ハザードマップを確認し事前に危険個所や避難ルートをあらかじめ把握しておくことが大切です。
土砂災害は地震発生時はもちろん、大雨が原因で発生する場合も多いです。
雨量が多いときにはとくに注意し、土砂災害警報が発表された場合は避難しましょう。
土砂災害警報が発表されていなくても、雨量の多さや土砂災害の前兆が確認できたときは自主避難をしましょう。
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