不動産の雑学 その弐
間取図のDKやLDKの表示について
部屋を探す際、1DKや3LDKといった条件から探される方は多いかと思います。
そして、間取図を確認して自分に合う間取りなのか考えていくのではないでしょうか。
その間取図に表示されているDKやLDK。
そもそもどんな条件で区分されているのか・・・等々を以前紹介させていただいた
に続いて、今回は間取図に書いてある部屋名と区分条件を紹介します。
間取図の部屋名について
Kはキッチン、Dはダイニング、Lはリビング
ではBRは?CLは?
なかなかピンとこないのではないでしょうか。
この2つについては寝室(Bed Room)クローゼット(Closet)です。
上記を見て頂けるとわかるように英語の略語で表記されています。
多数あるのでその内のよく使われるものを紹介します。
SR サービスルーム(Service Room)
日本語で納戸にあたります。居室として表示のできない場合の部屋に使用されます。居室として表示できないというのは建築基準法で定められた条件(採光や換気の基準)を満たしていない為です。
PS パイプスペースもしくはパイプシャフト(Pipe Space/Pipe Shaft)
水道やガス管などの配管スペースです。メンテナンスを行いやすいように玄関横に設けられる傾向があります。
MB メーターボックス(Meter Box)
電気や水道などのメーターを集めたスペースです。PSと同様にメンテナンスや検針を行いやすいように玄関横に設けられる傾向があります。
RF ロフト(Roof floor)
Roof Floorは屋上階という意味ですが、間取り図ではLoft(ロフト)を主に指します。では、屋上の表示でRFと表現した場合ですがロフトとそのまま表現されることが多いです。
UB ユニットバス(Unit Bus)
天井・床・壁が一体になっている風呂のことを指します。風呂・トイレ・洗面が一体になったものだけを指しているわけではないので注意してください。
弊社で表示をする際は、主だった部分を概ねカタナカ表記にしています。
ただ、一部(PSやMB等)は英語表記をしていますので参考にして下さい。
本題の区分条件
K・DK・LDKはどんな条件の下で区分されるのか。
単刀直入に言えば"広さ"です。知っていた方も多いのではないでしょうか。
では具体的にどの程度の広さからDKなのか、LDKなのか。紹介します。
実は居室の数で条件が変わります。
居室が1部屋の場合
DK 4.5帖以上(7.29㎡) LDK 8帖以上(12.96㎡)
居室が2部屋以上の場合
DK 6帖以上(9.72㎡) LDK 10帖以上(16.2㎡)
2LDKの部屋の場合はLDKが10帖以上でないと表示してはいけないわけですね。
この条件については"公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会"が定めています。
カウンターキッチンなどの面積を専有する設備が備わっている場合は、例え1LDKと表記されている物件でも、リビングダイニングの空間は4帖程度になることがありますのでお気をつけください。
上記図面だと2DKとして表示する必要があります。
備考
よくみる駅まで徒歩○分といった表示にも決まりが。
実は徒歩所要時間の場合、80m/分での計算で表記するように定められています。
そして、物件から施設までだと施設敷地の一番近い部分までの距離で計算されます。
広大な敷地がある施設だと入り口まで実際に歩く距離との差が大きくなるので注意が必要です。
また、信号待ちなどは考慮されない為、周辺に交差点の多い場所では自身で考慮する必要があります。
あくまで目安の時間であり、必ずしも実際の所要時間ではないことを念頭に置くことが大切ですね。
まとめ
動線の組み方や水周りの配置等、間取図を読み解くだけでもたくさんの情報が得られます。
更に上記の知識を織り交ぜてみるとより早く、より詳しく物件のことを知っていただけます。
しかし、内覧に赴かないと気づきにくいところが多いのも事実です。
天井の高さ等、間取図面では把握できない面もある為に図面からのイメージと相違が発生することも。
それを考慮して間取りや写真を閲覧頂いて多くの情報を元に物件を選び、自身の目で室内をご覧いただければ幸いです。
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