災害への備え【火災保険】
いつ自分の身に降りかかってもおかしくない自然災害。
2020年7月現在も「令和2年7月豪雨」により、九州では大きな被害が出ています。
近年の異常気象の影響で突然の水量増加に行き場を失った下水などが溢れる都市型の水害も増えています。
災害の中でも水災事故は特に増加傾向にあり、今までは水災が発生しなかった地域でも、水災が発生しているケースもあります。
四万十市では昭和10年に台風により、洪水の大きな被害が出ています。
この洪水が四万十市の洪水の被害では最大で、1650世帯が被害を受けました。
その次に大きな被害を出したのは昭和38年の台風。
堤防の完成により旧町内は浸水を免れましたが、古津賀の堤防が決壊し、古津賀と佐岡地区は浸水しています。
中筋川も行き場を失った水が堤防から溢れ氾濫しています。
四万十市は中筋川、四万十川、後川と、川に囲まれている地域なので、堤防工事が進んでいる今でも決して他人事ではありません。
命を守る事はもちろんですが、火災や台風・豪雨で発生する洪水や土砂災害による、大切な住宅や家財への被害に備える事も大切です。
火災保険でも火災だけでなく水災などにも補償するプランがあります。
すでに火災保険に加入している方、これから加入される方も補償内容の見直し・確認をしましょう。
火災保険とは
火災はもちろん、住宅をとりまく火災以外の風災や水災、落雷などによって生じた損害を補償してくれる保険です。
名前に「火災」と入っておりますが、火災だけでなく「住まいの損害」に備えた保険、という意味合いが強いと言えます。
保険の対象となるのは「建物」と「家財」ですが、契約時に選択される内容により異なります。
一般的には「建物のみ」「家財のみ」「建物と家財」から選ぶことになります。
補償内容や補償範囲は、保険会社ごとに販売している保険により異なります。
火災保険の「建物」と「家財」について
火災保険の対象となる「建物」の範囲ですが、住居に使用される建物、その建物に付随する門や塀、カーポートなどが含まれます。
「家財」の範囲は「建物」内に収容されている、家具や家電、日用品などが含まれます。
「建物のみ」の補償だけでは、万が一の損害を受けた時に生活の立て直しに多額の費用が必要となります。
「家財」にも補償をつけておくとより安心ですね。
ちなみに、掃除中に家具を壊してしまった、など日常生活で起こりうるトラブルによる損害についても補償されます。
火災保険の補償範囲
火災保険は保険会社の商品ごとにそれぞれ違いはありますが、かなり幅広い範囲で補償されます。
具体的な例をいくつかご紹介致します。
・火災により家が燃えた
・豪雨により床上浸水してしまった
・落雷により家電製品が壊れた
・強風や雹(ひょう)によりカーポートが壊れた
・家に車で突っ込まれた
・窓ガラスを壊され家財を盗まれた
なかには、ご自身に必要な補償だけを細かく選べるタイプの火災保険も増えています。
ご自身のライフスタイルなどから、なにが必要なのか明確にし、補償範囲を設定しましょう。
地震を原因とする火災について
まず、火災保険では地震や噴火、これらによる津波を原因として生じた損害については補償されません。
地震を原因とする損害については、地震保険が補償の対象となります。
特に注意しなければならないのは、地震により発生した火災についてです。
地震が原因の火災に対しては火災保険の対象ではなく、地震保険の対象となります。
心配な方は地震保険の加入についても検討されるといいかもしれません。
火災保険の選び方
火災保険の選び方が分からないという方も多いかと思います。
専門的な用語も多いですし、難解ととらわれがちな火災保険。
どれを選んでいいか分からなくなります。
まず一つずつ決めていく事が大事です。
「保険の対象」「保険の金額」「保険の期間」「補償の範囲」などです。
数社で見積もりを取って比較される方が多いですが、あまり保険会社を増やし過ぎると保険会社ごとに商品が異なるため、比較しにくくなるので数社に絞る方がオススメです。
期間についても1年のものよりも、10年などの長期で加入した方が割引が効く場合が多いです。
自然災害がもたらす住宅への被害
いつ発生するか分からない自然災害。
日頃の備えが大切になってきます。
大型台風による住宅の破損や、大雨による土砂崩れ、浸水など、大規模な自然災害では住宅へ深刻な被害をもたらす可能性があります。
せめて経済的な面だけでも被害を和らげたいところです。
そこで火災保険の火災、風災、水災などへの補償は非常に大切な備えとなります。
少しでも早く生活を立て直すためにも、しっかりと備えておきましょう!
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