※隠遁生活

世俗を離れて生活すること




理想の立地条件とは何か？
職場が近いこと。
コンビニが徒歩圏内？

違う。

日常の喧騒から離れていることだ。

理想の生活とはなんなのか。
広い家に住み、高級外車に乗ることか？

違う。

心の荷を下ろし、自分自身と向き合う。
そういったひと時に心が満たされるのである。

それでは部屋を見てみよう。

適切なサイズの下駄箱にガスコンロ付きのキッチン。
洗面化粧台に温水洗浄便座。
必要なものは全て揃っていて、不便無く。
むしろ満ち足りた生活ができる。

8畳の洋室は広いと言ってもいいだろう。

戦乱の世の権力者達も、世俗を離れ、茶や歌の道に進んだと言われている。
富や名声を手に入れても、そこに何かがあったから。

「わが庵（いほ）は　都のたつみ　しかぞすむ

　　　　　世をうぢ山と　人はいふなり」

訳

「私の庵は都の東南にあって、のどかに暮らしている

しかし、私がこの世が辛いと思って隠れ住んでいる宇治山だと、世間の人は言っている」

百人一首にこのような歌がある。


世間体や見栄などは必ずと言っていいほどうまれるもの。今も昔も変わらない。

自分は幸せに暮らしているのに。噂というものはしょうがないものだ。

そんな世俗から離れ、精神の旅へでかけてみてはどうだろうか。